今秋、この稽古場も15年を迎えます。
あっという間のような気がする一方、その道のりは起伏に富み、振り返ってもなかなか面白い。
去年から今年の行事を紹介するつもりで筆(?)を取りましたが、もう少しこの15年のことを。
一つのことを長く続けていると、不思議なもので「流れ」を感じることが多々あります。
挙げればキリはないのですが中でも印象深い「流れ」は、「外」との繋がりが同時期に増えていったこと。元々、大学時代を米国で過ごし、帰国後も海外と接点の多い仕事をしていたが、稽古場を始めて以来、気持ちは「日本」に向き海外との縁は切れたようにも思えたものです。それが、3年ほど前にバンコクやパリでの茶会参加の話を立て続けに頂き、それを境に、私の世界が「外」へと広がりを見せ始める。それは海外に限らず、京都での茶会の手伝いなどもあり、今までにはなかった「流れ」に乗ったのかもしれない、と気持ちも浮き立つ。そういった新しい「流れ」は社中の皆にも大いなる影響をもたらすものと、勝手ながら信じているのですが果たして皆さんはどう感じているか。
折しも、インバウンド需要は拡大し来年は東京オリンピック。「外」との繋がりを通して、自国の文化、伝統を見つめ直す良い機会にもなっているようです。
過去1年の行事については、また改めて。茶事に茶会、旅行会など、相も変わらず社中の皆さんとお茶を楽しんでいるのは間違いありません。
2019/07/15