~真葛焼 六代宮川香齋茶陶展 添釜~

旅行会で真葛焼の御窯元を訪ねたのは約2年前、平成25年初秋。それがご縁となり、今年5月、日本橋三越本店で開催された六代宮川香齋茶陶展の添釜を担当させていただきました。私たちにとりましては初めての添釜。華やかな場所で個展にいらっしゃるお客さまへ一服さし上げる立礼の席、お話をいただいてから皆で立礼の稽古を重ね、緊張の中にも楽しみで心弾ませ当日を迎えました。

会場は本館美術特選画廊。当代の作品が所狭しと並び、とても華やかな雰囲気に包まれていました。旅行会で学んだ京焼のこと。なんとなく華やかな感じ、という印象を持っている方も多いと思いますが、その歴史は長く、そして成立ちは奥深く興味深いもの。「写しの文化」という言葉が私の中には印象深く刻み込まれていて、そういった背景を持つ真葛焼を少しでも立ち寄られた方に伝えるべくお話させていただき、それぞれ違った特徴を持つお茶碗で一服召し上がっていただいきました。

初めて添釜を手伝うお弟子さんたちでしたが、お客さまをお迎えする喜びを体感し、学びの多い時間を過ごす事ができたようです。また沢山のお客さまにもお越しいただき楽しく一日を終える事ができました。このような機会を下さったご縁に心から感謝して。

2015/11/22

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